ガラスと音
ガラスという素材は、聴覚を刺激する素材でもあります。
例えば、乾杯などでグラスとグラスがぶつかった時、風で風鈴が揺れた時、
ガラスが割れた時。生活の中でも、たくさんのガラスの音を聞いています。
限られた音階の中で無限の音楽が生まれてきたように、単純な形や色の組合
せ、揺れやバランスという視覚的要素でガラスの音の表現を試みた作品です。
11点のうちの5点の展示棚の内部に、タイマー制御によって上下運動をする装置(ソレノイド)
を付け、時間差でガラスを実際に突くことによって揺れ動く、という作品です。
見る人に触れてもらうことで、ガラスとガラスがかすかに触れ合い、音が生まれます。
「 空気のサーフィン 」